対抗要件とは?
対抗要件というのは、
民法が定める権利の主張方法のことです。
具体的には、
この法律要件を備えることによって、
すでに成立した権利関係や法律関係を、
他人に対して法律上主張することができます。
意思主義と対抗要件主義
民法では、
意思主義の立場がとられています。
これは、所有権の移転等の物権変動が
当事者の意思表示だけで生じ、
別に何らかの形式を要しないとするものです。
この結果、
公示の原則を採用するに当たって、
対抗要件主義を採用したのです。
つまり、当事者間では、
物権変動は意思表示のみで生じますが、
第三者に対抗するには、
不動産物権の変動については登記、
動産物権のそれについては引渡しが必要であるとしているのです。
担保物権とは?
担保物権というのは、
民法が定める権利のことです。
具体的には、
一定の物を債権の担保に供することを目的とする物権のことで、
民法上は、次の4種類があります。
■留置権
■先取特権
■質権
■抵当権