果実の権利の移転は?

果実とは?@

果実というのは、
元物から生ずる収益のことをいいます。
果実は次のように分類されます。

 

■天然果実
天然果実というのは、
元物の一般的な利用法に従って収取される産出物、
例えば、木の実、動物の子や卵などのことをいいます。

果実とは?A

■法定果実
法定果実というのは、
元物の使用の対価として受ける金銭
その他の物、地代、家賃、利息などのことをいいます。

果実の権利の移転は?

元物自体の権利関係が移動したとき、
天然果実と法定果実は
それぞれ次のようになります。

 

■天然果実
天然果実は、
それが元物から分離するとき
収取権を有する者※が取得します。

 

※所有権者、賃借権者、地上権者など

 

■法定果実
法定果実は、
基礎となる権利の存続期間に応じて、
日割計算によって分配されます。

 

ただし、売買で物の所有権が移転しても、
代金の支払いと引渡しが終わらない間の果実は、
売主に帰属します。

 

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